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空ヤ畑ノコトバカリ

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農薬散布の記憶 ~ずいぶん浴びたけど、今のところ元気だなあ~

晴れ!!
朝早くから、どっかで農薬散布しているエンジン音が響いている。
・・・・・と、家の中が農薬臭くなってきた。
あじゃー、開けた窓の風上にある田んぼだった!
農薬散布の記憶 ~ずいぶん浴びたけど、今のところ元気だなあ~_c0290656_11432862.jpg
慌てて閉めた窓。
農薬の臭いが漂う家の中。
多分、いもち病予防の殺菌剤だと思う。
臭いのは嫌だけど、いもち病の予防はすごく大事だからしようがない。
散布が終わったら、窓を全部開けて換気しよう。

と、昔の記憶がいろいろよみがえってきた。
昔はもっと激しく農薬を浴びていた記憶。
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《その1》家の中で盛大に殺虫剤。

どこの家にも牛が数頭いる農村にある実家。
昔は夏になると、ハエがばんばん発生した。
イエバエ、サシバエ、キンバエ、ニクバエ、ウシアブ、シロフアブ・・・・・
家の中にもばんばん入ってきて、ハエを払いのけながら食事した。
それが普通だと思って、特に嫌だとも感じなかった。

そして、夏の日曜日の午前は、農薬散布が毎週のように来た。
楽しみな生きもの番組を観ていると、急に玄関が騒がしくなる。
ばあちゃんが急いで、家具や食べ残しの漬物に古新聞を覆い被せる。
そうしているうちに、電動モーターのすごい音がし始める。
テレビを消して、暇つぶしのおもちゃを持って、外へ出る。
代わって中に入るのは、よく知ってる近所のおじちゃんおばちゃん。
小型の噴霧器から勢い良く霧状の殺虫剤が出て、各部屋に散布していた。
そうして全ての家々を回っていた。
農薬散布の記憶 ~ずいぶん浴びたけど、今のところ元気だなあ~_c0290656_11433375.jpg
次に家に入ることができるのは、昼ご飯の頃。
すぐにお昼ご飯にはできなくて、まず、ハエの死骸の大掃除。
家の中には無数のハエが落ちていて、ほうきで掃いて集めた。
めんどくさがりで膝が痛いばあちゃんは、ぞうきんがけをしなかった。
ほうきで掃いただけの板の間や畳は、ちょっとつるつるした。
そして、窓を全部開けても、灯油みたいな臭さが夕方まで残っていた。

ハエ類はほんの数日間だけ少なくなるけど、あとは元通り。
牛小屋の堆厩肥をきちんと処分しないと、根本の解決にはならない。
なのに農作業に追われて忙しくて、牛の足もとは泥濘(でいねい)状態。
さらに家屋の周囲には、今では禁じられている堆厩肥の野積みの山、山。
発生しちゃったハエ類退治だけがんばってた、昭和の時代。
友人の誰に話しても、こんな体験した人はいない。
こんな大胆な、無茶苦茶なハエ退治、実家のあたりだけだったのかな?

どうしてもテレビが見たくて、散布直後の家に入ったことが何度もある。
ばあちゃんが渡してくれたタオルを鼻と口に押しつけながら、テレビを観た。
母はいつも農作業で出かけていたから、多分知らない。
残留していた殺虫剤、タオルを通して直接吸った殺虫剤、古新聞の下の漬物。
相当な量の殺虫剤、あの頃は摂取しただろうなあ。
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田んぼの殺菌剤の臭いでばあ~っと思い出した、昭和の記憶。
体調悪くなった記憶はなく、今現在は目立った病気をしていない。
《その2》も思い出したけど、長くなるから、次の記事で。



by sensuke001 | 2017-07-06 22:51 | あの頃