義母さんの育てた野菜は、様々なお礼の品としても使われる。
その野菜のお返しも、いろんなもので帰ってくる。
お返しのお返しが永遠に続く。
今日は、義母さんのもとに集まった梅漬けを3種類、わけてもらった。
自分も梅漬けに挑戦して3年目だけど、義母さんに来た梅漬けは、かなり個性的。
ちょっと笑ってしまうほどだったから、その記録。
産直で販売している方が作った梅漬け。
地元で採れた梅を使った、しょっぱくて酸っぱい、想像通りの味。
田舎の普通の梅漬けだと思う。
「誰も食べないから良かったらもらってちょうだい」という梅漬け。
蓋をあけたら、誰も食べないという意味がわかった。
もはや梅やシソの香りはせず、得体の知れない臭いが漂ってる。
見た目も食欲わかないから、きっと我が家でも誰も食べないと思う。
誰も食べないものを知人に譲るという感覚、すごいなあと思った。
塩分を減らす代わりに酢をたっぷり使った梅漬け。
梅は原型がなくなり、ジャムかと思うような出来。
減塩したい気持ちはわかるけど、減らし方も限度があるんだなあって勉強になった。
甘み旨味が感じられなくて、梅の酸っぱさと酢の酸っぱさで、酸っぱすぎ。
昨年自分が作った梅漬け。
青森県産のハチスケ梅を使用、つけ込み時の塩は梅重量の18%。
赤シソを後から足して、3週間してから天日干し2日間。
そのあとどうしたらいいかわからなくて、また赤梅酢の中に戻しておいた。
すごく鮮やかな色の、しょっぱくて酸っぱい田舎の梅干しって感じ。
今年自分が作った梅漬け。
和歌山県産の南高梅を使用、つけ込み時の塩は梅重量の18%。
赤シソを後から足して、1週間してから天日干し合計4日間。
今度は赤梅酢に戻さずにそのまま保管。
やさしい色合いで、甘み旨味も感じる、田舎っぽくない上品な感じ。
以上5種類、個性豊かな梅漬けたち。
黄色い梅or青い梅or青も黄色も無選別
漬け込む塩の量
酢を入れるor入れない
焼酎を入れるor入れない
干すor干さない
赤梅酢に入れて保存or入れないで保存
etc・・・・・。
義母さん、実家の母、祖母のやってた記憶、地元の農家、様々なレシピ本。
誰に聴いても、誰かのを見ても、何を読んでも、みんなちょっとずつ違う。
良い梅漬けを作りたい!って思って挑戦し続けてるけど、何が良いのかわかんない。
紀州の梅干しみたいなのを目指せばいいのかな。
でも、こっちの地方では、紀州みたいなの作ってる人、見たことない。
もしかしたら、正解はなくて、好みの問題なんだろうな。
多分。
自分の好みは何だろう。
また来年以降も悩み悩み作って、そのうち悩まなくなったら、それが好みかな。
そんなつもりはないのに、梅漬け道は続く。